2018年も残すところ1ヶ月。

このブログのテーマの一つでもあるメタップス関連も書き始めて結構な記事数を上げていますが、この株主総会が一つの区切りになるかなと思います。

感慨深いですが、メタップスの第11回定時株主総会をまとめて見ました。

私の今までの人生の中で一番と言っても良いほど必死にメモを取ったのですが、所々表現が違っていたり、抜けがあったりするとは思いますので、その辺りをご了承の上お読み頂ければ幸いです。




株主総会の雰囲気

会場には5×3列に椅子が並べられ、7〜8割は埋まっていて200人前後くらいの株主さんが参加してました。

パッと見て年齢層が結構バラついてるなと感じました。

佐藤さんの講演会・トークショーなどには20〜30代の方が多い印象でしたが、株主総会にはご年配の方の姿も見れました。

メタップスのように新しい事業をリスクを背負って開拓している企業に、そういった株主さんがいるのを実際に見ることが出来たのが嬉しかったです。

仮想通貨・ブロックチェーン・キャッシュレス。

マス層まで浸透するには時間が掛かるかもしれませんが、興味・関心を持って投資をしているご年配の方もいるというのは心強いことですね。

株主総会の流れ

箇条書きでつらつら書いて行きます。

長文になるので、読むのが面倒な方は太文字あたりを中心に流し読みして下さいませ。

まずは議長の佐藤社長よりご挨拶。

何度かトークショーなどで拝見していましたが、スーツ姿を見るのは初めてです。

「議事進行については誠意を持って当たらせて頂きます」

という言葉が頭に残りました。

進行が司会の方へバトンタッチされ、株主数の説明。

「議決を持つ株主数12,245名、議決権数は134,499個。

出席及び議決権を行使された株主数は1,710名。

その議決権数は64,878個。」

そして、監査役の亀村氏から監査報告。

その後スライドショーによる2018年度決算の説明が始まる。

この辺りは通期決算資料とほとんど同じなので割愛。

決算資料を分析した記事はこちらになります。

メタップスの2018年通期決算を分析して見た「数字編」

2018年10月16日

メタップスの2018年通期決算を分析して見た「材料編」

2018年10月17日

佐藤社長からの事業説明

(佐藤社長)

経営理念については3年くらい前からお話していることと変わらずで申し訳ありませんが、「テクノロジーでお金と経済の在り方を変える」ということをミッションにやっています。

仮想通貨・ブロックチェーンは市場・会計ルールがまだ決まっていない所も多いが、ミッションの為であれば積極的にリスクを取って新しい世界を開拓して行きたい。

中期の経営方針についても変わりありません。

「データにフォーカスして、オンライン上にあるデータを経済的価値に変えていく。」

最終的には独自のプラットフォームを出して新たな価値を創出していく。

今期から純粋持株会社(ホールディングス体制)に変わります。

今まではメタップス本体も事業を行っていたが、今期からはグループ会社が事業を行っていく。

本体は経営管理・IRと役割分担していく。

ファイナンス・中華圏・マーケティング事業も統制していく。

新規事業は10打って2〜3個当たればいいと思っている。

伸びそうな事業には更に投資をしていくというスタンス。

ホールディングス制にしたのは10社以上の子会社を全てコントロールするのは難しい、非合理的。

なので生態系を真似たエコシステムでそれぞれの事業が価値を高める経営にして行きたい。

連続的事業と非連続的事業の両立の難しさを感じている。

非連続的事業は外部資本を活用しながら展開して行きたい。

2019年の展望について

山崎副社長

【マーケティング関連事業】

グループ連携による新しい商品開発とクロスボーダープロモーションに力を入れる。

→直近だとTikTokアプリの日本のプロモーションをメタップスが行った。

(これは知りませんでした。ツイッターで良く見かけている広告もメタップスが手掛けたのでしょうか?)

サードパーティアプリマーケットの展開。

→開発中で今期から利益貢献していくと考えている。

(恐らく中国でテンセントグループと開発中であろうアプリマーケットを指していると思われる。参考記事は下記リンクより)

Metaps Global Crypto Conference ③メタップスチャイナのスピーチ

2018年9月30日

【ファイナンス関連事業】

CRIAなどの立ち上げを行なっている。

決済・ブロックチェーン領域も継続して投資していく。

【コア事業の決済代行事業、電子マネー事業】

キャッシュレスの追い風もあって伸びているが、競合も増えてきてる。テクノロジーを生かして新たなフィンテックプロダクトを作って行きたい。

【コンシューマその他事業】

pringの例のように大企業と組んで新しいサービスを立ち上げて行きたい。

【海外展開】

日本・中国・韓国にフォーカスしていくのは変わらない。

ローカル社員をメインに事業を任せているからこそ上手く回っている。

【経営KPI】

どこの数値を見ればメタップスの成長が分かるのかという問い合わせが多い。

そのため調整後EBITDA成長とグループ会社の株式価値向上を通じて企業価値を高めていく。

非連続的事業はすぐには利益が出ないのと、多額の投資も必要なため、株式価値向上することでグループ会社全体の価値に貢献していく。

【ブロックチェーンへの取り組み】

仮想通貨の会計処理についてご心配掛けた。

だが、この技術(ブロックチェーン)がコア事業になっていく可能性がある。

仮想通貨の投機的な動きが注目されていたが、コマースやポータルなどの領域にもブロックチェーンが使われていくと考えている。

DIGSTAR、オフライン決済、TEMXなどを展開していく。

【中期経営方針について】

2020年の中期計画・売上1,000億円、営業利益100億円に対して、グループ会社全体で計画を出して積み上げた数値との乖離については新規事業・M&Aで埋めていく。

この目標数値にはpringや新規事業の数値は入っていない。

【ICO会計処理】

上場企業として初めてのICO。

何を義務の履行として認識するかが決まらなかった。

PLCからNPLCに交換することで義務の履行を認識することにし、利益として計上する。

(プラスコインを100分割したのも流通量を増やすのが目的だけではなく、会計上の処理も見据えてのリブランディングだったのかも知れませんね)

【まとめ】

①成長スピードが早くなり、サービス・人材も集まってくる。

だが、基本のビジョンに立ち戻って社員一丸となってやっていく。

②連続的事業、非連続的事業をそれぞれの戦略に沿って会社を成長させていく。

③ブロックチェーン領域に全面投資する。

グローバルのプレゼンスを強化する。

質疑応答

議案の決議採決後に質疑応答の時間が設けられました。

ここが株主総会の肝だと思いますので、もう少し細かく記載して見ます。

Q1:売上高について、今期の売上は伸びているが国内は逆に落ちている。伸びたのはほとんど韓国事業だと思う。(ほぼスマートコン1社?)とすれば、他の事業はほとんど伸びていないのでは?

また、LINEとみずほ銀行の提携はpringにどんな影響があるか?

(佐藤社長)売上高はスマートコンも伸びてます。広告は横ばいか下げトレンド。それを決済・フィンテック領域が補ったという形。

国内・韓国共に決済・フィンテック領域は確実に足元は積み上がってきており、利益の源泉となっている。

2〜3年後の売上については決済・電子マネー領域で着実に足元を固めつつ、コンシューマー・新規事業・M&Aでヒットを出して中期計画を達成を狙っていく。

LINEとみずほ銀行についてはあくまで新しい銀行を作るという提携。みずほはすでに様々なベンチャーと組んでやっている。pringはQR決済と送金にフォーカスしているので影響は無いと考えている。

Q2:連続的事業と非連続的事業の間、グレーゾーンについては佐藤社長と山崎副社長どちらが担当するのか?

また、QR決済については競合が出てきているが、pringに対策はあるか?

(佐藤社長)事業が完全に軌道に乗ればあとはオペレーションなので、山崎副社長に事業管理を移行する。そして新たに事業を私が立ち上げるというのを継続していく。

pringの競合対策についてはそもそも他社と戦略が違うと考えている。

LINEなどは既に抱えているユーザーに対してのサービス提供。

pringはオープンプラットフォーム。金融機関や新たにサービスを利用したい小売業の方々にシステムそのものを提供していくという戦略。インフラを取っていくというのを掲げている。

Q3:佐藤さんとは世代の違う和田洋一さんがメタップスでどのような立ち位置か教えて欲しい。スクウェア時代から名物社長として問題発言などもされていたので、是非和田さんからも一言欲しい。

(和田取締役)佐藤・山崎両名が斬新な経営をしている。ものすごいスピードで走るので、そのフォローをしているというのが正直な所。ただしブレーキを踏むのではなく、ハンドルを切るという役割。固い所、折れているところを補修する用務員のおじさんみたいな感じです。

(佐藤社長)メタップスは3〜4年で売上も社員も倍増した。この企業を未経験の二人だけで運営出来るかというと厳しい。経験豊富な人間にサポート頂きながら、ご助言頂きながらやってきた。なので大企業の経験がある方達のご意見を尊重しながら経営している。

Q4:ADAカルダノは実店舗で使えるようになっていると聞いているが本当か?

また、pringで仮想通貨は使えるようになるのか?

(山崎副社長)今年から韓国メタップスプラスの加盟店(リアル店舗)で仮想通貨決済が使えるようになる予定。

pringについては仮想通貨決済は考えていない。電子マネー決済に留めています。

Q5:監査法人とのコミュニケーションは取れているのか?

また、会計処理によって利益計上が遅れてしまうことはないか?

(佐藤社長)特に仮想通貨関連のIFRS会計について、毎週のように打ち合わせをした。その結果、IFRSで世界初の事例を作れたという所でチャレンジして良かったと思っている。今後も監査法人の方々と協力しながらルールを作っていく。コミュニケーションも良好であり、お互い得るものが大きいと思っている。

(山崎副社長)2019年度のどこかで繰延収益が計上されるのは決定しており、来年の12月までには上がります。但し、1Qなのか2Qなのか、それは検討中です。

Q6:竹中平蔵氏とはどのような関係性を持っているか?

また、pringについて三菱UFJ銀行との関係性やバンクペイとの関係性について教えて欲しい。

(佐藤社長)竹中氏についてはフィンテックが動き出した時に、政府・金融庁とどうコミュニケーションを取れば良いかというアドバイスを頂いた。課題が出たら聞きに行くという感じなので、定期的に話すという訳ではないが、世の中が動くタイミングにご助言頂いている。

pringに関しては現状として赤い銀行さんと関係は無いです。可能性としてはあると思うが具体的に決まっていることはまだ無い。バンクペイについては地銀・メガバンク、各行によってバラバラな状況。銀行の中でも錯綜、話し合いながらやっているという感じ。

どちらも並存する可能性もあるし、もしかしたら競合するという可能性もあるという状況。

Q7:タイムバンクのMBOについて、メタップスはタイムバンクに未来がない、買い取った佐藤さんはタイムバンクに未来があると思っていたとするならば、矛盾があるのでは?

その経緯とタイムバンクの将来性ついて教えて欲しい。

(佐藤社長)タイムバンクについてはメタップスに株式を残して置きたかった。(メタップスの持分を過半数以下にして持分法適用会社くらいにしたかった?)

ただ、メタップスもタイムバンクもどちらも私が代表取締役のため、メタップスが1%でも株を保有していると連結対象となってしまうと監査法人から意見をもらったので、私の方で全株式を買い取りました。

タイムバンクについては5〜6年は赤字を覚悟して投資する必要があると考えている。もっとも不確実性が高い事業なので、私の方でリスクを取って事業を進めたほうが良いと判断した。

将来的にメタップスとタイムバンクが資本関係を結ぶかというのは、状況を見ながら考えていきたい。

タイムバンクの将来性については私はあると思っています。

メタップスの決済事業やグローバル展開も失敗する・出来ないと言われていた。半年営業して月商80万という時もあったり、国内事業が上手くいっていないのに海外展開するなんて有り得ないとも言われていた。

だが、今となってはそれらの事業が収益の要となっている。

逆張り的な事業展開は私・メタップスらしいと思っています。

Q8:中期計画で掲げている58億の利益を稼ぐ、稼ぎ頭になるのはどの事業なのか?

(佐藤社長)メインの土台は決済・電子マネーです。但し、仮想通貨・ICO代行・ブロックチェーンは今期からかなり数値は出てくると見ている。案件も決まってきている。

広告事業もメタップスワンとして再成長が見込めると考えている。

コンシューマー事業については分からないというのが正直な所。

QR決済、DAPPSゲームなどは全く未知なので利益の計画には入れていない。(当たればラッキー?)

足元の決済・電子マネー、ICO代行などの連続的事業だけで計画している。

Q9:新規ビジネスについて、佐藤社長の頭で考えたものなのか、周りの状況を見ながら考えたものなのか?

新規事業についての考え方は大きなトレンドを逃さないことに注意している。(PCからスマホに映る時代のアプリなど)

その中でどれがヒットするか考えて事業を起こし、ヒットしたもので再投資をするというやり方。

2013年からきているフィンテックの波も、細かく動きながら探っている。予測は出来ないと思っている。

大きな方向性を見ながら変化して行くのがメタップスの勝ちパターン。

脱サラパパの感想

メタップスの株主総会は初めてでしたが、とても理路整然と進行されたという印象です。

質疑応答の内容も、「それ聞きたかった!」という案件が多く、メタップスの経営を真剣に考えて投資をしている株主さんが大勢いることがとても嬉しかったです。

それに対して、佐藤社長始め、山崎副社長・和田取締役も株主の思いに真摯に回答して下さったと思います。

株主総会の内容から色々と推測・想像する所もありますが、このブログ史上最長の記事となってしまったのでこの辺で。

これからのメタップスの更なる飛躍を、いち株主・いちファンとして影ながら応援したいと思います。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ

良かったらポチッとお願い致します