お金コミュニケーションアプリ「pring」の存在を知って3ヶ月位経ちました。

その間にもキャッシュレス決済のサービスは乱立し、マーケティングもそれぞれ色があって面白いなと興味を持って見ています。

個人的に、特にQRコード決済についてはどの企業でも良いので、圧倒的に突き抜けてキャッシュレスを日本人の習慣にまで落とし込んで欲しいと思っています。

そうでないと、現金主義の日本ではなかなか広まりませんから。




キャッシュレス社会に期待すること

現金主義がダメというわけでは有りません。

ただ、

インターネットを今では誰もが使うように、

固定電話が携帯電話に移っていったように、

便利なものは次第に受け入れられて、上手く使えば個人がより自由な生き方をするための心強いツールになると思っています。

その流れで、応援しているpringというアプリが、

資金力の無い個人店や精力的に活動しているクリエイターの方のツールとなり、

様々な大人の仕組みによって小銭が抜かれていた決済システムに革命を起こし、

お金というツールを個人がもっと簡単に・自由に使えるようになると面白いな考えています。

単純に消費するというだけでなく、お金コミュニケーションという使い方でお金が流通していったら、私の娘が大きくなる頃にはもっと日本に活気が出ているような気がします。

LINE Payのマーケティング戦略

QR決済アプリの中で特に尖っているのがpringとLINE Payです。

この二つの企業それぞれに戦略の色があるので比べて見たいと思います。

LINE Payは母体のLINEユーザー数が約7,500万人と圧倒的な上に、恐ろしいキャンペーンを打ち出しました。

「10円ピンポン」

欅坂46が出演するTVCMもガンガン流れていましたし、ほとんどの方が知っているのでは無いでしょうか?

6/18〜7/17の1ヶ月間で実施されたキャンペーンで、LINEユーザー同士がLINE Payを利用して10円を送り合う(ピンポンする)とローソンやマクドナルドの商品引換券をゲットできるというもの。

結果から先に言うと、LINEの2Q決算会議説明資料によれば個人間送金件数がキャンペーン前に比べてキャンペーン期間中は8倍近くあったそうです!

このキャンペーンで新規ユーザーをどれだけ獲得したか人数は開示されていませんが、

個人間送金の体験と新規ユーザー獲得という観点から見ると大成功と言って良いのでは無いでしょうか?

また、LINE Payは小規模店舗に対して決済手数料3年間無料キャンペーンを打ち出して来ました。

広告や決済手数料無料、ポイント還元に資金を投入し、インパクトのあるキャンペーンで認知度を高める。

LINEの知名度と資金力、また個人間送金の特性を生かした素晴らしいマーケティング戦略だと思います!

その一方でこれもLINEらしい所では有りますが、

  • LINE Payからの販促通知が多くてイライラする
  • 10円ピンポンに興味がない人が巻き込まれる
  • クーポンを貰える一方、LINE Payから銀行口座へ出金すると216円の手数料が掛かる

こう言ったネガティブな感情を持つユーザーもいらっしゃったようです。

ただ、目的を達成するためにはこの辺りも厭わないというのも、LINEのカラーなのかなと思います。

pringのマーケティング戦略

pringですが、LINE Payに比べるとユーザー数も知名度も資金力もありません。

前にpringの話が聞きたくてキャッシュレスセミナーに行って見たでも書きましたが、pringの認知度を上げるマーケティングとしては、

・ニチガスや新聞の販売店の社員さんに利用してもらい始めた。

→社員さんの家族も利用してもらい、それぞれのクラブや趣味仲間などのコミュニティにも広めてもらう。

・ユーザー獲得には地域・属性がキーポイント。福島で行なっている実証実験を九州、関西でもやる。

→北九州市でアリペイとpringのアプリが入ったタブレットを使って第二弾の実証実験も既に予定されている。また、福島と同じように協力店舗、銀行の社員さんと家族、その周りのコミュニティも新規ユーザーとして狙っている。

・タブレットレンタル事業者と組んで無料で配る。

→ニッポンタブレットとpringが連携。2020年までに20万台の普及を目指している。

・TVCMはお金が掛かるので予定なし。

→WEBCMの制作やpringの荻原代表の「有吉弘行のダレトク!?」出演

これは現在の動きと、pringが考えているマーケティング戦略はこうだろうな、という私の想像です。

他のキャッシュレスアプリと比べても、最強と言っても良い個人間送金サービスを武器に、それぞれのコミュニティでユーザーを獲得、広めていくいう戦略だと思います。

ということで、LINEに比べるととても地道なマーケティングだという印象を受ける人が多いのではないでしょうか。

仮にLINEと同じような戦略をpringが取ったらどうなるでしょう?

お金を掛ければ短期間でそれなりにユーザー数は増えるかもしれません。

ですが、そもそもLINE PayでさえQR決済が出来る店舗をこれから増やそうとしている所です。

広告宣伝費をかけても、決済手数料や集客支援事業で費用を回収できる時期はまだ先になります。

最終的にはタブレットなどの端末が小規模店舗に普及すれば、

どこが開拓しようがアプリをタブレットへ無料でダウンロードするだけなので、

小規模店舗のQR決済対応店舗数はどのアプリも同じなり、

それまでにコアなユーザーをどれだか増やせるかの勝負になるのではないでしょうか。

(コンビニや大型店舗向けに普及しているSuicaなどのFeliCaとは違うベクトルの話です。疑問に思った方はキャッシュレス戦国時代!pringとみずほWallet、QR決済とFeliCaの棲み分けをご覧下さい。)

それにLINE以外にも楽天やソフトバンクなどもQRコード決済に参入してきてるこの状況で、お金を掛けたマーケティング戦略では到底敵うはずありませんよね。

  • 小規模店舗に末長く優しい決済手数料
  • ユーザーは送金も出金も全て無料
  • シンプルで誰でも使える操作性
  • お金コミュニケーションという新体験

他のQRコード決済アプリとは明確に違う特徴を持っているので自然と競争に生き残る。

pringのアプリの仕様、マーケティング戦略もLINE Payに負けない位とても練りこまれていると感じています。

その一方で、やはり提携銀行の少なさ、ユーザーに訴えかけるインパクトが弱いのが欠点でしょうね。

  • 投げ銭という使い方も出来る。
  • ネットのコンテンツにIDを置いておけばインフルエンサーやブロガーの集金機能にも使える。
  • ニックネームを使って匿名で送金出来る。

こういった事を前面に打ち出せば耳の早い人がユーザーになると思うのですが、お金を扱うアプリとしてセンシティブな所なので、pringのカラーとしては出していかないのかもしれませんね。

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