キャッシュレス決済。

日々ニュースが更新され、新しいサービスが立ち上がるのはキャッシュレス時代への移行を予感させ嬉しくもあるのですが、ユーザーも店舗もどれを使えば良いのか迷うほどの数になっています。

ここまで増えると、早くQR規格を統一しなければQR決済の利点が損なわれるなと個人的に心配しています。

クレジットカードの場合は乱立してもオペレーションは、

  • 端末にカードを挿入
  • 暗証番号orサイン

なので、会計の際に「クレジットで」というだけで後は共通の手順で決済が完了出来ます。

QR決済の場合は現状、サービスによって店舗側も端末を読み込むソフトが違うので、もしこのまま普及していくとすると、

「pringで」「LINEpayで」「楽天payで」

と、客側がどのQRコード決済を使うか宣言した後、お店もそれぞれ対応ソフトを選択しなければなりません。

現金管理や現金のやり取りが減っても、オペレーションで手間が増えてはせっかくの利点を活かしきれませんので、ここの交通整理は普及が進む前に早く決めて欲しいものです。




キャッシュレスの違いが分かりづらいこんな世の中だから

サービスのごく一部ですが、混乱しがちなキャッシュレス決済を分類して見ましたので下の図をご覧下さい。

たくさん種類がありますけど、基本的には4つのグループしかありません。

  1. QR決済で、銀行口座と直結しているサービス(メタップス子会社のpringやSBI銀行のMone Tapなど)
  2. QR決済で、クレジットカード会社経由で決済しているサービス(Origami Payなど)
  3. QR・Felica決済どちらも対応可能なサービス(LINEpay、ソフトバンク+yahooのpaypay、楽天payなど)
  4. Felica決済でチャージタイプのサービス(suica、pasmo、みずほWalletなど)

ユーザー側からしたらサービスを利用するのは「便利」とか「お得」であることが全てなので、キャッシュレス決済のこういった分類はあまり関心がないことは私も良く分かります。

なので、ツイッターなどを見ていると、キャッシュレス決済の違いについてごちゃ混ぜなっている方も多く見られます。

ユーザーの理想は、

  • Felicaでワンタッチで決済(suicaのようなスムーズさ)
  • 匿名で個人間送金も楽々(pringのような手軽さ)
  • キャッシュバックやポイントが付く(LINEpayのようなお得感)

ですが、現状は全てを織り込んだサービスは成立しません。

それはなぜか。

  • Felica決済(非接触型端末)は導入コストが高い
  • クレジットカード会社経由は決済システム使用料が高い
  • それらのコストは最終的にユーザー負担

こういった現実があるからです。

pringの荻原代表もキャッシュレスセミナーで仰っていましたが、QRコード決済の利点は導入コストが安いことです。Felica決済の導入コストが将来的に安くなれば採用したいとのことでした。

なので、現状としては

キャッシュレス戦国時代!pringとみずほWallet、QR決済とFeliCaの棲み分け

に書いたようにサービスの棲み分けが起きます。

これはユーザーが、ではなく店舗側の理由です。

この表は以前、QRコードとFelica決済の違いを纏めたものです。

LINEpayやpaypayなどカード会社を経由するサービスも、個人間送金が出来ることを除けばFelica決済とほぼ同条件。

期間限定で手数料無料のキャンペーンがあったりするとはいえ、店舗側の決済手数料が3〜4%かかるのがどれほど影響があるか想像できますか?

もちろん事業者によって差はありますが、小売業の経常利益率が3〜5%位、飲食業が8〜10%位だとすると、

中小事業者の小売業がFelicaやカード会社経由しているサービスを利用するということは、

値上げをするか、

人件費を削減する、

などしなければ利益が出ないということです。

なので中小事業者向けのサービスとしては長い目で見たときに、初期費用が安くて、恒久的に決済手数料が安いQR決済サービスが普及すると考えています。

また、中小事業者のキャッシュレス化を進める政府から後押しとして、

2019年10月に予定する消費税率10%への引き上げにあわせ、政府が検討している経済対策の骨格が分かった。中小小売店での商品購入時、クレジットカードなどキャッシュレス決済を使った消費者に対し、購入額の2%分をポイントで還元する。

2018/10/1付 日本経済新聞より引用

導入しない店舗は消費者が離れるかも。

導入しない店舗は脱税調査の対象になるかも。

この二つの理由から、QR決済サービスはこの一年で大きく動き出すと予感しています。

pringとMoney Tap!

大型店舗やコンビニなどはFelica、中小事業者はQR決済の棲み分けが出来たとしたら、QR決済は現在あるサービスの中では「pring」と「Money Tap」の争いになるのかなあと想像しています。

言い換えるならば、

メガバンク 対 ネット銀行

のシェア争いです。

(Money TapはSBI Ripple Asiaが運営していますが、構図としてはこうした方が分かりやすいです)

私は株取引でSBI証券と住信SBIネット銀行を利用するようになってからは、地銀やメガバンクの銀行からお金を下ろしたり振り込んだりすることはなくなりました。

引出し手数料・振込手数料も利用状況によっては無料なので、銀行に並ばなくてもコンビニから下ろしたり、振込もネットから出来るので、既存の銀行が必要なのは水道光熱費の支払いや給料の振込くらいだと思っています。

(事業やっている方は別です。あとは個人投資家の不動産融資とかですかね)

現状でもメガバンクを始めとする既存の銀行の存在意義が問われているのに、小口決済・個人間送金までネットバンクに取られたら、ハード(銀行店舗)をソフト(ネット銀行)が覆って、銀行業界の勢力図は大きく塗り替えられるでしょう。

メガバンクのQRコード決済の看板を仮にpringとします。

pringとMoney Tapのどちらが地銀を多く引き入れられるのか。

その綱引きで未来予想図は変わってくる気がします。

赤・青・緑で争っていたら、地銀のネットバンキングのシステムも全部SBIに持って行かれると思うのは私だけでしょうか?

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ

良かったらポチッとお願い致します