「投資脳」と「デイトレ脳」の違いを知らずに失敗した事




脱サラパパでございます。

個人投資家からデイトレーダーに転向した人の中には、

「投資脳」と「デイトレ脳」の切り替えに苦労している方も多いのではないでしょうか?

私も昨年末に投資家からデイトレーダーへと転向し、デイトレードも少しづつ成果が出始めた?気がしますが、未だに課題は山積み。

少しづつ改善を積み重ねる毎日です。

今日は投資とデイトレードの違いについて掘り下げ、「投資脳」と「デイトレ脳」の切り替えを上手くできるようにイメージを固めて行きたいと思います。




投資とデイトレードは別物

そもそも、同じ株を扱うにしても、「投資」と「デイトレード」は、

全くの別の競技

という事を理解したつもりでも、頭の中で切り替えてトレードするのは思っていた以上に難しく、今でも時々「投資脳」が顔を出したりします。

前にも「投資の時間軸」に焦点を当ててブログを書いたりしましたが、

株式投資の時間軸はとても大切

2018年8月20日

切り替えに苦労している事で、今ではもう少し理解が深まって来ました。

それぞれを一言で言うならば、

投資=航海

デイトレード=ボールの放物線

かなとイメージしています。

投資=航海の意味

長期投資の場合、最終的に必要なことは、

投資対象:乗った船が

利確できる:無事港に着く

これに尽きると思います。

どのような航海になるのかは、

  • 天候(相場)
  • 船長(社長)
  • 乗組員(社員)
  • 船の大きさ(企業規模)

などによって大きく変わりますが、誰もが長い航海を安全に過ごし無事港に着きたいので、

天候(相場)を知るためにアナリストの声を聞いたり、

船(企業)の性能を知るために決算書を読んで分析したり。

必死になって勉強します。

多くの方は沈没することのがないであろう有名で大きな船に乗ります。

中には新しい航路(イノベーション)を発見する船もあったりするので、それを見抜いて乗れた乗客(投資家)は短い期間で港に着き、大きな利益を得たりします。

ただし、天候が良ければどの船に乗っても大抵は港に着く事ができますが、嵐が続くようなタイミングで船に乗れば大きな船に乗っても船酔いしたり、小さな船では港に辿り着けなかったりします。

なので、

  • 天候(相場)が良い時期に
  • 良い船(企業)に乗り
  • 良い船に乗ったら安易に他の船を乗り換えない

これが長期投資の肝なのかなと最近考えています。

その為、多くの投資家は、

どれが良い船か予想する

ことに力を注ぎがちですが、それよりも大切なのは、

天候が良い時期に船に乗る

と言えそうです。

私の場合は、天候が良い時期に船に乗っていただけなのに、自分で勉強して努力した結果、

良い船を予想し、当てた

と思ってしまった為、嵐に遭って息絶え絶え港まで引き返しました。

そして、

  • 再度船に乗るか
  • それとも違う道を選ぶか

を考えて、デイトレーダーの道を選びました。

投資家の習性として、

予想して当てる

のは必要な事かもしれませんが、これが厄介でして、

良い船かどうか当て続けるのは神業といっても良い領域なのに、自分には出来ると思ってしまいがちです。

そして、

予想して当てることの快感

は中毒性があり、外れても、

「次こそは」

と新しい船を探し続けます。

もちろん、当て続けることが出来るセンスの良い方もいるでしょうが、それより現実的なのは、

  • 天候が良さそうな時に船に乗る
  • 天候が荒れても沈まない船に乗る

この2つだと失敗から学びました。

なので今はデイトレードでなんとか利益を上げて、

キャッシュを貯め、

天候が穏やかになった時に沈まない船に乗る。

その準備をすることが私に出来ることだと考えています。

デイトレード=ボールの放物線の意味

一方、デイトレードは投資とは全く別の競技であり、考え方も変えなければ生き残ることが出来ません。

個人投資家として「投資脳」になっていれば尚更です。

とにかく厄介なのは、

予想して当てる

当てたがる習性が根付いてしまっていることです。

デイトレードは、

ボールの放物線

だと最近は考えています。

ボール=株価

放物線=チャート

手から放たれたボールは軌道の大小はあれど、一度山を作って重力に従って落ちていきます。

なので、予想するのではなく、

  • ボールが放たれて上に伸びていく時は買い
  • ボールが重力に従って落ちる時には売る

実際に起きている現象をもとにトレードすることが大切なのかなと。

それも長い距離になれば放物線上に障害物などの不確定要素が増えるので、

全てを切り取る必要はなく、

放物線の一部分を切り取る。

このブログで何度も、

ホームランを狙わずヒットを狙う

と言っていますが、同じような意味です。

それが「投資脳」の「予想して当てる」習性が入ってくると、

「この放物線は上を目指しているけど壁にぶつかって落ちるだろう」とか、

「風が吹いて更に上昇するだろう」とか、

「落ちているけど誰かがキャッチしてまた上に投げてくれるだろう」とか、

ボールを放ったら山を描いて落ちる、という現象とは関係ない予想を持ち込んで素直に放物線を見ることが出来ません。

デイトレードを始めて3ヶ月目ですが、未だにこの「投資脳」が顔を出してデイトレードで大きな失敗をします。

「予想したがり病」と言ってもいいと思うのですが、これを修正するのは本当に大変です。

なので、

  • トレードに関わる数字を分析する
  • 数字でトレードを評価する
  • 言葉に発して思考を修正する

ということを繰り返し繰り返し行っています。

言葉は便利で物事を曖昧にすることが出来るので、とにかく数字・データで分析するのが大切です。

そして、その便利な言葉で自分の思考をトレードに適した形に縛っていく。

そうして何とか、

現象を正しく見る

という「デイトレ脳」に切り替えを進めているのですが、まだまだ道のりは遠そうです。

まとめ

「投資脳」は予想したがり、

「デイトレ脳」は現象を見たがり。

どちらも一長一短あるので、思考の切り替えがとても大切だと思います。

デイトレードが軌道に乗ったら長期投資銘柄の絞り込みをしていこうと考えていますが、「投資脳」と「デイトレ脳」をうまく切り替えられるようにして、いいとこ取りが出来るようにしたいです。

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